チワワはその小さな体と愛らしい姿から多くの人に愛される犬種ですが、実はとても繊細でデリケートな性格を持っています。
環境の変化やストレスに弱いため、適切な飼育方法を知らないと健康を害したり、問題行動を引き起こすことも。
この記事ではチワワを育てて10年目の筆者が、チワワを健康で快適に育てるために「やってはいけないこと」を詳しく解説します。

筆者自身の失敗談も交えて紹介しますので、同じ失敗を繰り返したくない人はぜひ最後までご覧ください!
チワワの健康を守るために避けるべきこと





チワワは体が小さいため、健康管理が非常に重要です。間違ったケアをすると、大きな病気や事故に繋がる可能性があります。
チワワに与えてはいけない食べ物
チワワは体が小さく食べ物の影響を受けやすいです。 与えてはいけない食材を知り事故を避けましょう。
✅玉ねぎやチョコレートは厳禁
✅脂っこい食事は膵炎の原因に
✅骨付き肉は喉に詰まる危険あり
上の3つはほんの一例で、チワワにとって有害な食べ物は意外と多いです。
例えば玉ねぎ・チョコレート・ぶどうなどは中毒症状を考える可能性があり、絶対に与えてはいけません。
また、脂肪分が多い食事は膵炎の原因となるため、揚げ物やお菓子の食べすぎにも注意が必要です。
筆者はトウモロコシの芯を「美味しそうに食べるから」と与えてしまったことがあります。
夜中に異常に気が付き慌てて病院に連れて行きました。



筆者の体験談
筆者はトウモロコシの芯を「美味しそうに食べるから」と与えてしまったことがあります。
数日おきにレントゲンを撮りに病院に通いました。
下手をすると開腹手術をすることになるそうで、自分の無知さを呪いました。
寒さ・暑さ対策を怠るのは危険
チワワは体温調節が苦手なため、適切な環境を整えることが重要です。
✅寒がりなので冬は防寒対策
✅夏の場の熱中症リスクが高い
✅エアコンの温度管理が重要
チワワは体がちいさく被毛も少ないため寒さや先に弱い犬種です。
冬は洋服や毛布で保温し、室温が低くなりすぎないように注意しましょう。
特に子犬やシニア犬は体温維持がむつかしく低体温症のリスクが高いため、暖房の使用を検討してください。
一方で夏場は熱中症のリスクが高いため、涼しい部屋で過ごさせて、水分補給をしっかり行いましょう。



筆者の体験談
2匹目が子犬のころ、真夏にドッグランで遊ばせたら熱くなりすぎて「てんかん発作」のようになりました。
すぐに水道の水をかけて身体を冷やしたら、意識が戻りました。
身体が小さいから夏に外に出す時は注意が必要です。
過度の運動や散歩のしすぎに注意
チワワは活発ですが、体への負担を考えた運動量を心がけましょう。
✅関節が弱いため負担をかけない
✅長時間の散歩はストレスの原因に
✅適度な運動で健康を維持
チワワは足が細く関節が弱いため激しい運動はNGです。
特に「膝蓋骨脱臼(パテラ)」という膝の病気になりやすく、激しい運動が悪化の原因となります。 散歩は1日2回、1回10~15分程度が理想的。
階段の上り下りや高い場所からのジャンプは関節に負担をかけるため注意をしましょう。



筆者の体験談
我が家の上のチワワはもともとパテラがあるのにお散歩大好き。
喜ぶからと歩かせていたら、外れた膝が戻らなくなり急いで手術をしました。
3ヶ月間歩行禁止で、とてもかわいそうなことをしました。
チワワのしつけでやってはいけないこと





チワワのしつけは、間違えると問題行動を考える原因になります。正しい方法を学びましょう。
体罰や大きな声で叱るのはNG
チワワはとても繊細な犬種です。厳しく叱ると逆効果になることがあります。
✅怒鳴ったりすると恐怖心が高まる
✅信頼関係が作れなくなる
✅正しいしつけ方法を実践することが大切
チワワは賢く飼い主の感情を敏感に観察します。 そのため体罰を与えたり大きな声で怒鳴ったり恐怖を感じると、飼い主を信用しなくなることがあります。



筆者の体験談
我が家の上のチワワは幼少期の環境の変化が激しかったため、大きな音をすごく怖がります。
甘やかしすぎると問題行動につながる
チワワは見た目の可愛らしさからつい甘やかしたくなりますが、問題行動につながる場合もあります。
✅ワガママな性格になりやすい
✅過保護すぎると社会性が育たない
✅適当なルールを守ることが大事
可愛いからと何でも許してしまうとワガママな性格になり、吠え癖や噛み癖が起こります。甘やかしすぎず、「待て」「ダメ」「おすわり」などの基本的なしつけをきちんと行いましょう。



筆者の体験談
我が家の2匹目はテレビに出てくると「ワンワン」と大興奮でした。喜んでいると思い制止しなかったら、吠える犬になってしまいました。
社会化を失敗すると怖がりな性格になる
チワワは頑固で臆病な性格なため、社会化の時期に適切な経験をさせることが重要です。
✅知らない人や犬を怖がるようになる
✅散歩中に吠えたり怯えたりしやすい
✅子犬のうちから慣れさせることが大切
チワワの性格は、子犬の頃の経験によって大きく左右されます。社会化は非常に重要でしっかりと行うと人間社会に馴染みやすく、周囲からも愛される愛犬になります。
一方で社会化に失敗をすると怖がりな犬になり「よく吠える犬」「懐かない犬」になってしまいます。



筆者の体験談
我が家の2匹目は成長期にコロナ禍に。そのため家族以外と接する機会がなく、必要以上に怖がりな犬になってしまいました。
日常の接し方で気をつけるべきこと





チワワと長く健康に暮らすためには、普段の接し方にも注意が必要です。
長時間の留守番はストレスの原因に
チワワは飼い主への依存心が強く、長時間の放置には向いていません。
✅寂しがりやな性格なので注意
✅おもちゃや留守番対策が必要
✅短時間から徐々に慣れさせる
チワワはとても寂しがりやな犬種です。
長時間の留守番が続くと不安やストレスを感じやすくなり、問題行動を起こす原因になります。 そのため留守番をさせる場合は、知育玩具やガムなどを用意して、退屈しない環境を整えてあげることが大切です。



筆者の体験談
2匹目を迎えたあとに仕事に行くことは決まっていたので「外に行っても必ず帰って来る」という経験をたくさんさせました。
暇つぶしのガムやおもちゃもたくさん揃えました。
抱っこの仕方や触り方にも注意
チワワは骨が細く、抱っこの仕方を間違えると怪我につながります。
✅足が遅いので落ちると骨折の危険
✅無理に抱っこするとストレスに
✅正しい抱き方を自然なこと大切
チワワの体はとても小さく関節も弱いため、間違った抱き方をすると骨折や関節が痛くなる危険があります。抱き上げるときは、片手で胸を支え、もう一方の手でお尻をしっかりと支えましょう。



筆者の体験談
上の子が我が家に来た時に抱き方を知らなかったため、抱っこするたびに「キャイン」と言わせてしまっていました。
両脇2点で持ち上げると犬は痛がるのを知りませんでした。
チワワのために快適な生活環境を整える
チワワが健康で快適な居住環境づくりが重要です。
✅室温や湿度を正しく調整する
✅床材を滑りにくいものにする
✅ストレスを減らす工夫をする
チワワは寒さや暑さに弱いため室温管理がとても重要です。夏は熱中症予防のためにエアコンを正しく使い、冬は防寒対策をしっかり行いましょう。
フローリングは滑りやすく、関節に負担がかかる原因になるため、滑りにくいマットやカーペットを敷くと安心です。



筆者の体験談
我が家は春と秋以外はエアコンは常に稼働。
マットやカーペットがあるとトイレのしつけが難しかったため、フローリングをペット用の滑らないタイプに変更しました。
チワワに「やってはいけないこと」が多い理由





なぜチワワには特別な注意が必要なのか、その理由を解説します。
なぜチワワには特別な注意が必要なのか?
チワワは他の犬種と比べても、特にデリケートな才能を持っています。
✅体が小さく、骨がもろい
✅寒さや暑さに弱い
✅精神的にも繊細でストレスを受けやすい
チワワは世界最小の犬種であり骨が細くてもろいため、ちょっとした衝撃でも怪我をしやすいです。 また、寒さや暑さに弱く、気温の変化が体調に大きく影響します。
精神的にも繊細なため、ストレスを受けやすく環境の変化に弱いです。 そのため、他の犬種以上に飼い主が注意してケアする必要があります。
チワワの性格と体質の特徴
チワワは見た目の可愛らしさだけでなく、独特な性格や体質を持つ犬種です。その特徴を正しく、適切なケアを心がけましょう。
✅警戒心が強く、吠えやすい
✅飼い主に対して深い愛情を持つ
✅寒さや暑さに優しく、体調管理が重要
チワワは非常に警戒心が強く、初対面の人や他の犬に対して吠えやすい性格を持っています。これは番犬気質が強いためで、適切な社会化を行わなければ吠え癖がついてしまうこともあります。
チワワは飼い主への愛情が深く強い絆が見えやすいこともあり、分離不安になりやすい傾向もあります。
体が小さい分、寒さや暑さに非常に弱く、環境管理が重要です。 特に冬場は低体温症に、夏場は熱中症に注意し、室温を適切に調整しましょう。
ロングコートチワワの平均寿命は11~15歳


チワワの寿命は比較的長く、11~15歳が平均的です。
中には15年以上生きる個体もおり、20歳近くまで長生きするケースもあります。一方で、病気や事故などによって短命なケースもあり、特に遺伝的な疾患や生活環境によっては10歳未満で亡くなることもあります。
なお、大型犬の平均寿命は8~12歳程度とされており、チワワを含む小型犬は比較的長寿であることが特徴です。
下の表はチワワの年齢と人間の年齢を見比べたものです。
♦チワワと人間の年齢比較表
チワワの年齢 | 人間の年齢(目安) |
---|---|
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
1歳のチワワは人間の15歳に相当し、その後2歳で24歳になります。3歳以降は、1年ごとに約4歳ずつ年を取ると考えられます。



チワワの寿命は11~15歳。人間に換算すると60~76歳となります。
シニア期に入る8歳以降は健康管理がより重要になるため、食事の見直しや運動量の調整を行い、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。
チワワの「やってはいけないこと」でよくある質問
チワワの「やってはいけない」ことに関する、よくある質問をご案内します。
チワワが起こしやすい問題行動は?
チワワは小さくても心が強く、吠え癖・噛み癖・分離不安といった問題行動を起こしやすい犬種です。吠え癖は、来客や外の物音に敏感な原因で起こることが多く、無駄に吠える対策として「静かに」のコマンドを教えることが効果的です。 噛み癖はストレスや噛み甘の延長で発生するため、子犬のうちに噛んでいいおもちゃを置くことが重要です。
チワワにやってはいけないことは何ですか?
体罰や大きな声で怒鳴ること、暑さ・寒さ対策を検討すること、誤って食事をしたことなどがNGです。 チワワは繊細な犬種のため、緊張なストレスが体調不良につながることがあります。
チワワが噛む理由は何ですか?
チワワが噛む理由には、恐怖心・遊び・ストレス・歯の生え変わりなどが挙げられます。 特に社会化が不足しているチワワは、知らない人や犬に対して攻撃的になりやすく、慎重に噛みついてしまうことがあります。
チワワの寿命を縮める原因は何ですか?
肥満はチワワの健康に大きな悪影響を与え、心臓病や関節の病気のリスクを高めます。また、毎日の健康チェックを見極めないと病気の発見が遅くなり、寿命を縮めるつながりにます。
チワワを長生きさせるには?
正しい食事・定期的な健康診断・ストレスの少ない環境づくりが大切です。チワワは小型犬の中でも長生きする傾向がありますが、毎日のケアが寿命に大きく影響します。バランスの取れた食事を与え、年に1回は動物病院で健康診断を受けましょう。
まとめ|チワワと健やかに暮らすために


チワワと健やかに暮らすためには、やってはいけないことを理解し優しい接し方を心がけましょう。
✅過保護になりすぎず、適度なしつけを
✅健康管理をしっかり行う
✅ストレスを軽減生活環境するを作る
チワワはとても愛らしいですが、正しい接し方をしないとストレスをためたり、病気になったりすることも。
正しい知識を持ち、チワワにとって最適な環境を整えていきましょう。
【参考サイト】
認定NPO法人日本レスキュー協会(参考:2025-02-27)
コメント