「2匹目の犬を迎えたら、先住犬が不機嫌になったり、ご飯を食べなくなったり…」そんな変化に戸惑っていませんか?
「新しい家族が増えたら、みんな幸せになれるはず」と思っていたのに、先住犬の様子が変わってしまうと、不安になりますよね。
実は犬は環境の変化にとても敏感な生き物。新しい仲間ができることは嬉しい反面、今までの生活が変わることで戸惑いやストレスを感じることもあります。
この記事では2匹のチワワを飼育する筆者が、先住犬がストレスを感じる原因やその兆候、そして飼い主としてできる効果的な対策について詳しく解説します。

愛犬たちに安心して共に暮らして欲しいと願う方は、ぜひ最後までご覧ください。
先住犬がストレスを感じる原因とは?





犬は環境の変化に敏感な生き物です。新しい犬が家に来ることで、先住犬はさまざまなストレスを感じます。
環境の変化によるストレス
2匹目の犬が来ることで、家のにおいや音、生活のリズムが変わります。特に長年1匹で過ごしてきた犬ほど、新しい状況に適応するのが難しいこともあります。
例えば、静かだったリビングに新しい犬の鳴き声や足音が増えるだけでも先住犬にとっては大きな変化です。もしトイレの場所が変わったり、お気に入りの寝床を新入り犬が使うようになると、安心できる環境が失われたと感じることがあります。
このような変化が積み重なることで、先住犬はストレスを感じやすくなります。



今まで静かだったのに、なんだか落ち着かない…
飼い主の態度の変化が影響することも
2匹目を迎えることで、どうしても飼い主の注意が分散されます。先住犬が以前ほど構ってもらえないと感じると、不安になったり、ストレスを感じたりすることがあります。
今まで先住犬だけに向けられていた声掛けやスキンシップが、新しい犬にも分けられると、先住犬は「自分の存在が後回しにされているのでは?」と感じることがあります。特に甘えん坊な犬ほど、寂しさを感じやすくなります。その結果、元気がなくなったり、食欲が低下するケースも少なくありません。



気づいたら、先住犬がすねたように距離を取るようになっていた…
犬同士の縄張り意識と競争心
犬には本能的な縄張り意識があります。2匹目の犬がその縄張りに入ってくることで、先住犬は警戒し、ストレスを感じることがあります。また、飼い主の愛情やご飯、おもちゃを巡って競争心が生まれることもあります。
例えば、先住犬が使っていたクッションを新入り犬が使い始めると、「自分の居場所が奪われた」と感じることがあります。また、おやつや食事の時間に新しい犬が前に出てくると、先住犬は不安を覚えることもあります。
こうした状況が続くと、先住犬が新入り犬に対して攻撃的な態度を取ることがあり、家庭内の雰囲気が悪化することもあります。



この家はずっと私の場所だったのに…
先住犬のストレスサインをチェック!


先住犬が2匹目の犬の登場でストレスを感じていると、以下のような行動があることがあります。
- 食欲が落ちる
- 落ち着きがなくなる
- 無駄吠えや叫びが増えた
- 隠れることが多くなる
- 攻撃的な態度をとる
これらのサインを見逃さず、慌てずに早めに対策を講じることが大切です。
ストレスが長引くと、先住犬の健康や行動に悪影響を及ぼす可能性もあります。まずは、原因をしっかりと把握し、先住犬が安心できる環境づくりを心掛けましょう。
先住犬のストレスを軽減する対策


2匹目の犬を迎えたとき、先住犬がストレスを感じるのは自然なことです。
しかしちょっとした工夫をすることで、スムーズに新しい環境に適応させることができます。
先住犬の気持ちを大切にしながら、無理なく共存できるようにしていきましょう。



パパやママはまだ私のことを大事にしてくれるのかな…?



ここに来ていいのかな?先住犬のお姉ちゃんが怒らないかな…?
先住犬を優先する
2匹目の犬を迎えても、先住犬を先に扱うことが重要です。
食事の順番や散歩の出発、スキンシップの時間などは、先住犬を優先することで安心感を与えられます。
先住犬はこれまで飼い主との信頼関係を築いてきたため、急に新入り犬に注意が向いてしまうと不安を感じることがあります。
そこで食事の時間や散歩の順番を先住犬が優先されるようにすると、「自分が変わらず大切にされている」と感じやすくなります。



いつも私が先!パパやママに愛されてる!
個別の時間を確保する
2匹目の犬が来ても、先住犬と1対1で時間を作りましょう。 特に散歩や遊びの時間は、先住犬だけに集中することで安心感を与えられます。
新入り犬に手がかかることが増えても、先住犬とのコミュニケーションを意識的に増やすことが大切です。例えば散歩の時間を分けて先住犬と1対1で過ごす、先住犬だけ一緒に寝るなど、先住犬が安心できる環境を維持しましょう。
こうすることで、「新しい犬が来ても、自分の生活は変わらない」と感じることができ、安心感を持つようになります。



新しい犬が来たけど、今まで通りでいいんだ!
ご飯・おもちゃ・寝床は別々に
犬同士のトラブルを防ぐため、ご飯の場所やおもちゃ・寝床はそれぞれのがベストです。これにより、先住犬が安心して過ごせる環境を作ります。
犬は本能的に縄張り意識が強く、食事や寝床などを守ろうとする傾向があります。そのため食器や寝床を共用させると、先住犬が「自分の場所を取られた」と感じ、ストレスの原因になることがあります。
2匹目の犬にも専用のスペースを確保することで、お互いのテリトリーを守りながら、徐々に関係を築いていくことができます。



お姉ちゃんと別々の方が、気を使わなくて楽!
無理に仲良くさせない
2匹目の犬と先住犬をすぐに仲良くさせようとするのは逆効果です。 お互いの距離感を尊重し、少しずつ慣れさせることが大切です。
人間同士でも初対面で打ち解けるまでに時間がかかるように、犬も突然の環境の変化には慎重になります。
最初から無理に遊ばせようとしたり、同じスペースで過ごさせようとすると、逆に緊張感が高まり、トラブルの原因になることがあります。
少しずつ時間をかけながら、お互いが自然に慣れるのを待つことが大切です。



慣れるまで時間がかかるから、待ってて欲しい…!
2匹一緒にポジティブな経験を
一緒に散歩したりご褒美を与えたりすることで、「2匹揃っていると良いことがある」と学ばせましょう。ポジティブな経験を2匹目の犬と一緒に重ねることで、関係がスムーズになります。
例えば2匹同時におやつを与える、楽しい遊びを一緒にするなどの方法を取り入れると、自然とお互いの存在がプラスのものとして認識されやすくなります。
こうした成功体験を積み重ねることで、「新入り犬がいることで楽しいことが増える」と先住犬が思うようになり、ストレスを軽減できます。



新入りが来たらオヤツが増えた!嬉しいことが増えた!
犬2匹目で後悔する前に知っておくべきこと


犬を2匹目として迎えることは、家庭に喜びや活気をもたらしますが、同時に新たな課題や負担も生じます。
後悔しないためには、以下の点を事前にしっかりと、適切な準備を行うことが重要です。
1. 先住犬との相性を見極める
犬にも個別の性格があり、先住犬と新たに迎える犬の相性が悪いと、吠え合いや威嚇などのトラブルが発生しやすくなります。 特に、縄張り意識や独占欲が強い先住犬の場合、新しい犬を受け入れるのに時間がかかります。
2.世話の負担が増加することを理解する
特に性格や年齢の異なる犬を飼う場合、それぞれに合わせた対応が求められます。 また、犬同士の関係性を管理するための注意も必要となり、時間と労力が倍増する可能性があります。
3. 経済的・肉体的な負担を考慮する
フード代、医療費、トリミング費用など、2匹になると出費も倍増します。 特に、健康面で問題を不思議な犬の場合、その治療費やケアにかかる時間も大きな負担となります。
4. トイレトレーニングの難しさを認識する
2匹の目の犬が先住犬と同じようにトイレを使えば問題はありません。 しかしトレーニングには時間と根幹に必要で、場合によっては数ヶ月かかることもあります。
5. 長期的なライフスタイルへの影響を考える
旅行や仕事など、ライフスタイルに変化があった場合、2匹の犬の世話が負担になることがあります。
以上のポイントを踏まえ、2匹目の犬を迎える前に十分な準備と検討を行うことで、多頭飼いの喜びを最大限にし、後悔のないペットライフができるでしょう。



2匹目の犬を迎えた場合の後悔ポイントは別の記事で解説していますので、この記事を読み終わった後にぜひご覧ください!


犬2匹目先住犬に関するよくある質問



2匹目の犬を迎え入れるとき、先住犬との関係を円滑にするためには準備と適切な対応が必要です。
ここでは、2匹目の犬を迎える際によくある質問とその対策について詳しく解説します。
犬がストレスを感じているサインは?
犬がストレスを感じていると、以下のようなサインが見られることがあります。
- 過度な吠えや唸り声
- 食欲不振や過食
- しっぽを下げたり、耳を後ろに倒す
- 体を舐めすぎる、足を噛む
- 家具を噛んだり破壊行動をする
これらの行動が見られたら、ストレスの原因を特定し、環境を整えることが大切です。
先住犬が子犬を受け入れる行動は?
先住犬が子犬を受け入れるサインとして、以下の行動が挙げられます。
- 子犬の匂いを嗅いでリラックスしている
- 積極的に遊びに誘う
- 子犬が近づいても嫌がらない
- 同じ場所で一緒に眠るようになる
ただし、すぐに受け入れられない場合もあるため、焦らずゆっくりと慣らしていきましょう。
犬を2匹目を迎えるタイミングはいつですか?
理想的なタイミングは以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。
- 先住犬が成犬になり、基本的なしつけができている
- 先住犬の健康状態が良好である
- 飼い主が十分な時間と経済的余裕を持っている
また、先住犬の性格や年齢も考慮し、無理なく迎えられる時期を選ぶことが重要です。
犬同士が仲良くなった時のサインは?
犬同士が仲良くなったと判断できるサインには、以下のようなものがあります。
- お互いの体を舐め合う
- 一緒に遊んだりじゃれ合う
- 同じ場所でくつろぐ
- 食事中もリラックスしている
こうした行動が見られるようになれば、安心して同じ空間で過ごさせることができます。
先住犬と子犬を慣れさせるには?
先住犬と子犬をスムーズに慣れさせるためには、段階的にアプローチすることが大切です。
- 最初の対面は慎重に:リードをつけた状態で会わせ、落ち着いた雰囲気を作る。
- 匂いを交換する:お互いの匂いを嗅ぐ機会を増やす。
- 短時間ずつ一緒に過ごす:少しずつ接触時間を増やしていく。
- それぞれの専用スペースを用意する:ストレスを感じた時に逃げられる場所を確保する。
- 遊びを通じて絆を深める:楽しい体験を共有させることで、ポジティブな関係を築く。 焦らず、犬のペースに合わせて進めることが大切です。
先住犬 子犬 いつ会わせる?
子犬を迎え入れたら、すぐに会わせるのではなく、段階的に慣れさせることが大切です。
- 初日は別々の部屋で過ごさせ、匂いを交換する
- 2~3日目にリードをつけた状態で短時間ずつ対面させる
- 1週間程度様子を見ながら、一緒に過ごす時間を増やしていく
特に、先住犬が警戒心を持つタイプの場合は、慎重に進めることが重要です。
まとめ:焦らずゆっくり先住犬と2匹目の信頼関係を作ろう


2匹目の犬を迎えたばかりの時期は、先住犬がストレスを感じるのは当然のことです。
大切なのは、先住犬の気持ちを尊重しながら、新入りの犬にも愛情を注ぐこと。
焦らず一歩ずつ、2匹が自然に距離を縮められるようにサポートしていきましょう。
時間をかけて信頼関係を築けば、きっと穏やかで楽しい多頭飼いライフが待っています。
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