「チワワを飼うんじゃなかった…」そんなふうに感じる飼い主初心者は意外と少なくありません。
でも正しい知識と対策があればそんな後悔を減らし、チワワとの生活をもっと楽しく豊かにすることができます。
本記事では2匹のチワワと暮らす筆者が、チワワを飼って後悔しやすい7つの理由とその対策について具体的に解説していきます!

チワワと楽しい毎日を過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
チワワを飼うんじゃなかった…!後悔する7つの理由


チワワを飼い始めた後、思っていたよりも大変だと感じる飼い主初心者は多いです。
具体的な理由を見てみましょう。



チワワは小さくても個性豊かな犬種です。
小さなギャング!攻撃的な性格
チワワは小型犬の中でも強気な性格の子が多く、その小さな体からは想像できないほど気が強く、攻撃的な行動をとることがあります。
他の犬に遠慮なく吠えたり、自分より大きな犬にも果敢に立ち向かうチワワの姿は、まさに「小さなギャング」。
ある飼い主さんは、公園で散歩中にチワワが自分の何倍もある大型犬に向かって激しく吠えかかり、制止しようとしたところ自分が噛まれてしまった、というエピソードを語っています。
小さな体でも油断は禁物です。



うちのチワワは吠え始めるとどんどん興奮してエスカレート!
そんな時は手が付けられなくなることも…!
それは文句なの?無駄吠えが多い!
「キャンキャン!」と甲高い声で頻繁に吠えるのもチワワの特徴です。
チワワがよく吠える理由としては、何かを要求していることが多いです。
例えば、食事や散歩、遊びなど、自分の要求が満たされない時にチワワは吠えてしまいます。
ある飼い主さんは、チワワが毎日決まった時間になると食事や散歩を要求して吠えるようになり、それをすぐに叶えていた結果、どんどん吠える頻度が増えてしまったと悩んでいました。
要求吠えに応えすぎると、チワワが「吠えれば願いが叶う」と学習してしまうのです。



我が家は甘やかしたので、要求が通るまで吠えるようになってしまいました…。
かわいい門番!ピンポンに敏感
電話や玄関のベルが鳴ると、飛び起きて大騒ぎするチワワは多いです。
小さい体ながらも「私が家を守るんだ!」といった強い使命感があり、まるで自分が家の門番になったかのように振る舞います。
飼い主が帰宅すると玄関先で必死に吠えて迎える姿はとても愛らしいですが、来客時にはそれが逆効果になることも。
興奮しすぎて吠え続けるため、来客が驚いたり、会話が困難になることもあります。



インターフォン越しに対応したいのに、チワワの鳴き声で会話になりません…!
ふわふわだから抜け毛も多い
チワワのふわふわな被毛は魅力的ですが、アンダーコート(下毛)があるため、見た目以上に抜け毛が多く掃除が大変になります。
服やソファに絡みつき、毎日「パタパタ」「コロコロ」掃除に追われる飼い主も多いでしょう。
特に季節の変わり目には抜け毛がさらに増えます。
毎日のブラッシングや抜け毛対策グッズの活用が必要です。



我が家では洋服を着せることと週に1回のシャンプーで対応しています。
それでもやはり、お掃除は大変ですね。
体が小さくケガをしやすい
チワワは体が非常に小さいため、高い場所から飛び降りたり踏まれたりすると、骨折などの深刻なケガをすることがあります。
特に子どもがいる家庭では、子どもが遊びながら誤って踏んでしまう事故が起きやすく、実際にチワワが骨折してしまったという例も少なくありません。
また、ソファやベッドから飛び降りる際に脚を痛めたり、フローリングで滑って関節を痛めるケースもあります。



我が家のチワワはソファーから転落して足を骨折したり、脳しんとうを起したりしました。
心臓や膝が弱く医療費が高額になる
チワワは「パテラ(膝蓋骨脱臼)」や「僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)」など、膝や心臓に遺伝的な弱点があり医療費が高額になりがちです。
具体的には、パテラの手術には約10万円〜30万円、心臓病の治療には薬代だけでも月に5千円〜1万円以上かかる場合があります。
健康管理のために定期的な検査が必要なこともチワワの特徴のひとつです。



年に1回心臓の検査をしていますが、検査だけでも1万円以上かかるため、結構な出費になります。
小型犬ならでは?寿命が短いことも
小型犬は比較的長寿ですが、チワワは特に小さく改良されてきた品種であるため遺伝的疾患が多く、時には予想よりも短命になることがあります。
ある飼い主さんは、生後4年ほどで愛犬が重度の心臓病を患い予想外に早く別れを告げることになり、大きなショックを受けたそうです。
このような事例もあり、飼育環境や健康管理に気を配ることが求められてきます。



我が家も4歳のチワワが突然死をしています。
「チワワは”そういう犬種”と思って飼わないといけない」と獣医さんにアドバイスを頂きました。
チワワを飼う前に知っておくべきこと


「小さくて可愛い!」と一目惚れして、チワワを迎えたら想像に大変だった…なんて話は多くあります。 チワワは見た目こそ小さく愛らしいですが、実は性格も個性的で、気をつけないといけないポイントが多い犬種です。



チワワを飼う前の知識が、後悔しない飼い方につながります。ポイントを押さえて準備万端にしましょう!
チワワは憎たらしい?吠え癖・噛み癖の問題
チワワは、小さい体とは裏腹に神経質で気が強く、非常に頑固な一面を持つ犬種です。
そのため、「キャンキャン!」と甲高い声で頻繁に吠えたり、気に入らないことがあると「ガブッ!」と噛みついて意思表示したりすることも。
♦チワワの吠え癖と噛み癖の対応ポイント
- 要求吠えにすぐに応えない
- 静かになったらすぐに褒める
- 噛んだ瞬間に「痛い!」と言って遊びを中断
- 一貫して冷静に対応する
- 子犬期からの早めのしつけが大切
吠え癖や噛み癖の解決策としては、まずチワワの要求にすぐに応えないようにし、「吠えても願いは叶わない」と学習させることが大切です。
静かになった瞬間を狙って褒めることが効果的!
また、噛み癖に関しては噛んだ瞬間に「痛い!」と声を上げたり遊びを中断し、「噛んだら楽しいことが終わる」と認識させるトレーニングを繰り返すと改善されます。
どちらの場合も、感情的に叱るのではなく、冷静に一貫した対応を心掛けることが重要です。
子犬のうちに適切なしつけをしないと、成犬になってから問題行動がエスカレートしてしまう場合もあります。
トイレの失敗が多い?トレーニングのコツ
チワワは室内犬として人気が高いですが、トイレトレーニングが難しい犬種でもあります。
特に幼犬期は何回も失敗を繰り返し、飼い主が根を上げるすることも多いでしょう。
チワワのトイレトレーニングは根気が必要ですが、正しい方法を身につければきちんと習慣化できます。
♦チワワのトイレトレーニングのポイント
- トイレのタイミングを見計らってトイレシートへ誘導
- 成功したら大げさに褒める
- 失敗しても叱らず、静かに片付ける
- 定期的にトイレシートへ連れて行く
- 毎回同じ場所にシートを設置する
最も大事なコツは、トイレのタイミングを見計らってこまめにトイレシートへ誘導すること。
その瞬間を逃さず、シート上でできたら大げさなくらい褒めてあげましょう。
失敗した時に叱りつけると、犬は「トイレすること自体が悪いこと」と思ってしまうので要注意。
体が小さいからこそ気をつける健康管理
チワワは世界最小級の犬種であり、その小ささが魅力のひとつですが、体の小ささが故に怪我や病気には特に注意が必要です。
♦チワワの健康管理で気を付けるべきポイント
- ベッドやソファーから飛び降りる際の骨折リスク
- 抱っこ中の転倒事故
- 子どもがいる家庭での踏みつけ事故
- フローリングでの滑りによる関節損傷
- 室内環境(エアコンの使用など)による温度調整不足による体調不良
チワワは先天的に心臓病や膝蓋骨脱臼(パテラ)などの病気を抱えやすい傾向にあります。
そのため室内の床に滑り止めを敷いたり、段差の少ない家具の配置に変えたり、環境整備を整えることも大切です。
寒さや暑さに弱いチワワは、ほぼ年間を通してエアコンを使用することになります。
チワワを上手に飼う人の特徴
チワワとの暮らしを楽しんでいる飼い主さんには、いくつか共通する特徴があります。
♦チワワと相性の良い人
- 忍耐強く穏やかな性格
- 細かいケアを楽しめる人
- 愛犬とのコミュニケーションを楽しめる人
- 飼い主としての責任感が強い人
- 感情的にならず冷静に対応できる人
何より忍耐強い穏やかな性格であることが大切です。
チワワは敏感な犬種で、飼い主が感情的になるとパニックを起こしやすいため、非常に落ち着いた態度で臨むことが求められます。
細かいケアを楽しめる人もチワワ向きです。抜け毛のブラッシング、体調チェックなど、日常的な手間を苦にしない人は、チワワとの生活を楽しめるでしょう。
愛犬とのコミュニケーションを何よりも楽しめ、家族の目線として大切にできる人は、チワワからも厚い信頼を得られます。
ペット保険や医療費のリアル
チワワは体が小さいため、病気や怪我のリスクが高い犬種です。
♦なりやすい病気やケガと具体的な治療費
膝蓋骨脱臼(パテラ) | 手術費用:10万〜30万円 |
---|---|
僧帽弁閉鎖不全症(心臓病) | 薬代:月5千円〜1万円以上 |
骨折手術費用 | 20万〜50万円 |
歯周病歯石除去 | 1万〜3万円 |
外耳炎治療費 | 3千円〜1万円 |
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術費用は数十万円にもなり、心臓病の治療も長期的に見て高額になるケースがあります。
予想外に高額な医療費にヒヤッとした飼い主さんはよくいることでしょう。
安心して適切な治療を受けさせるためには、ペット保険の加入は現実的かつ必須とも言える対策です。
万が一のための貯蓄を別途設けることもおすすめです。
定期的な健康診断や早期の診療も、結果的に医療費を中心に大きなポイントとなります。
チワワを飼った後にできる対策


飼い始めてからの問題行動やストレスに対する、具体的な対策法をご紹介します。



すでに飼っている方も大丈夫!正しいな対策でチワワとの暮らしを改善できます。
しつけ・問題行動の改善方法
問題行動が起きている場合、まずは原因を深く理解することが重要です。
チワワが吠えたり噛んだりする主な原因には、不安や恐怖、分離不安、環境の変化など様々な要素があります。
例えば、不安が強い子は留守番中に寂しさから問題行動を起こしやすく、恐怖心の強い子は見知らぬ人や犬に攻撃的になることもあります。
こうした問題を改善するには、まずチワワの感じているストレス要因を特定し、生活環境を整えることが大切です。
問題が深刻な場合はドッグトレーナーや獣医師などの専門家に相談し、適切な対処法を学ぶことで、飼い主とチワワ双方がストレスなく快適に暮らせるようになります。
お留守番や環境の工夫でストレス軽減
チワワは非常に寂しがり屋で、長時間のお留守番は精神的に大きなストレスになります。
留守番中に寂しさから吠え続けたり、家具を噛んだりといった問題行動が見られることもあります。
お留守番時の対策として、「快適なケージの中にお気に入りのおもちゃや愛用している毛布を入れる」「心地よい音楽や飼い主の声を録音したものを流す」「家を出る時に極端に声をかけず、自然に出入りする」など、環境づくりをより細かく工夫してストレスを軽減しましょう。
留守番時間が長くなりそうな日は、事前に散歩や遊びでエネルギーを発散させておくことも効果的です。
帰宅後はすぐに愛情を込めてたっぷり遊び、コミュニケーションをとることで、チワワが安心感を得てストレスを和らげることができます。
お留守番の寂しさを和らげるために2匹目を考えても良いですが、逆に後悔することにも繋がるので慎重に考えた方が良いでしょう。
2匹目のお迎えを考えたい方は「犬2匹目の「後悔ポイント」とは?迎える前に知るべき成功の秘訣」をぜひご覧になってください。
どうしても無理なら?里親・譲渡の選択肢
全ての努力を尽くしても飼育が難しい場合、無理を続けるのは飼い主とチワワの双方にとって不幸です。
チワワもストレスを感じ、問題行動がさらに悪化する可能性があります。
新しい飼い主を探すことを考える際は、知人や親戚など身近な人にまず相談してみるのも一つの方法です。
それが難しい場合は、里親募集サイトや信頼できる動物愛護団体を利用して、譲渡先を慎重に選びましょう。
譲渡先候補の飼育環境や家族構成、過去の飼育経験などを確認し、チワワが今後幸せに暮らせるかどうかを十分に検討することが重要です。
譲渡後も時折様子を確認し、必要に応じてサポートできる体制を整えておくことも飼い主としての責任です。
初心者は難しい?チワワと楽しく暮らすポイント


初心者でもチワワとの楽しい生活ポイントをご紹介します。



初心者でも大丈夫!チワワとの上手な関係構築の秘訣を伝えます。
チワワの良いところを再確認しよう
小さな体ながら勇敢で誠実、そしてとても優しい坊な一面を持つチワワ。
飼い主が悲しんでいる時には寄り添って慰めるようにそっと隣に来たり、何か危険が迫った時には勇敢に吠えて知らせたりする姿には、多くの飼い主が感動しています。
家族に対して非常に忠実で、飼い主の帰宅を熱烈に歓迎する姿や、安心して眠る様子など、日常の些細な仕草から深い愛情と絆を感じられます。
その個性豊かで魅力的な点を再認識することで、愛情が一層深まり、毎日の暮らしがより楽しく豊かになるでしょう。
正しい飼い方で後悔を減らす
飼育の基本知識を学び、正しい食事・運動・しつけを行うことで、多くのトラブルを回避できます。
例えば、食事面ではチワワの小さな体に合った高品質なフードを選び、適切な量とタイミングで与えることで、肥満や消化不良を予防できます。
運動についても、毎日短時間の散歩や室内遊びで適度な運動量を確保し、ストレスや問題行動を防ぎます。
しつけに関しては、チワワの敏感な性格を考慮し、怒鳴ったり叩いたりするのではなく、褒めて伸ばす方法を取り入れましょう。
飼い方に自信がない場合はドッグトレーナーなどプロの指導を受けたり、信頼できる書籍やオンライン講座を活用して基礎を徹底的に学ぶことで、より確実にチワワとの良好な関係を築けます。
信頼関係を築くための接し方
日々のコミュニケーションが信頼関係の土台です。
チワワは非常に繊細で感情豊かな犬種ですので、スキンシップを大切にし、毎日少しずつでも一緒に遊び、一緒に過ごす時間を心から楽しむことで、飼い主との絆が深まります。
膝の上でゆっくり撫でたりボール遊びや簡単なトリックの練習をするだけでも、チワワは飼い主からの愛情を強く感じ、安心感を持ちます。
こうした日常の積み重ねが、チワワが飼い主を心から信頼し、安定した精神状態で生活することにつながります。
まとめ:「小さな門番」のチワワ!特徴を知って楽しく暮らそう


チワワは小さくても個性的な犬種です。良い部分も悪い部分も正しく、正しく判断して、豊かで幸せな毎日を送らせていただきます。
飼う前も飼った後も、特徴を理解して楽しみながら育てましょう!
ぜひ、今日からチワワとの生活を笑顔で満たしてくださいね!
コメント