「ロングコートチワワの子犬をお迎えしたけれど、毛がなかなか伸びない」
「ロングコートチワワの毛が伸びないから、なにか病気かもしれない」
そのように悩む飼い主さんは意外と多いものですが、多くの場合は心配はありません。
チワワの被毛の成長の特徴としては次の2点があげられます。
- ロングコートチワワの被毛が完成するまでは1~2年必要
- チワワの毛が伸びるスピードは個体差が大きい
そして実はロングコートチワワの毛の伸び方には、個体差や環境要因など様々な原因があります。
この記事では、「ロングコートチワワの毛が伸びない」というお悩みに着目し、その毛の特徴や伸びるスピード、伸びない原因から改善ケア法まで徹底解説!
愛犬の毛並みを美しく保つためのヒントをしっかりとお伝えしていきます。

あなたの大切なロングコートチワワをふわふわ美毛にしていきましょう!
ロングコートチワワの毛が伸びない?特徴を確認してみよう


ロングコートチワワは成長に伴って毛が徐々に伸び、生後1~2年かけて立派な被毛へと成長します。毛の伸び方や量には遺伝や環境、栄養状態が影響します。



チワワの毛が伸びない場合でも心配しすぎず、まずは特徴や成長過程を理解することが重要です。
ロングコートチワワの毛が伸びるスピード
ロングコートチワワの毛は、生後半年頃から徐々に伸び始め、1歳~2歳頃にかけて完成されることが一般的です。
子犬の頃は「ちょろちょろ」とした毛並みでも、成長とともに「ふさふさ」した美しい被毛へと変化します。
「じわじわ」「ゆっくり」といった言葉がぴったりな成長速度であり、他の犬種よりも生えそろうのは遅めです。
伸びるスピードには個体差があるため、焦らずに長期的な目線で見守りましょう。



うちのこは生後10か月ごろから耳毛が少し伸び始めました。
ロングコートっぽくなったのは2歳ごろのことでした。
ロングコートチワワの毛の長さ
ロングコートチワワの毛質は柔らかく、適度な長さがあります。
♦標準的なロングコートチワワのイラスト


成犬時のロングコートチワワの毛の長さは、平均的に5~10cm程度が一般的です。
耳周り、胸元、しっぽなど特定の部分は特にふさふさと長くなりますが、背中など身体部分はやや短めの場合が多いです。
もしこれよりも著しく短かったり部分的に毛が伸びない場合は、健康面や栄養面の確認を行う必要があります。



我が家には2匹のロングコート・チワワがいますが、毛の長さも量も個性があります。
ロングコートチワワの毛が薄い?
ロングコートチワワは特に耳周りや胸元、尻尾の毛が豊かで、「ふんわり」とした印象を与えます。
外側のツルンとした「オーバーコート」と、内側のふわふわの「アンダーコート」で構成されているのが特徴です。
個体によってアンダーコートの量や、パーツごとの長さなども異なり、それも個性の一つ。
飼い主さんは自分の愛犬の毛並みの特徴をよく観察し、その子に合ったお手入れを行いましょう。
正しいケアで十分に魅力的な毛並みに保つことができますよ。



我が家の上の子はふんわりとした「いかにもロングコートチワワ」ですが、下の子はペシャンとしてて、しかもくせ毛です。
それはそれで可愛いですよね♪
チワワの毛は一時ゴワゴワしてるが毛質は変わる
チワワの毛質は基本的に柔らかく滑らかなのが特徴ですが、一時的にゴワゴワした質感になることがあります。
この現象は「子犬の毛から成犬の毛への換毛期」が主な原因です。
生後6ヶ月~1年程度の時期は特に毛質が安定せず、「ちくちく」「パサパサ」と感じられることも珍しくありません。
定期的なブラッシングと適切なシャンプー選びを心がけることで、被毛の管理を心がけましょう。



うちの子も2歳ごろには背中の毛がゴワゴワしててくせ毛がひどかったです。
気が付けば柔らかい毛に生え変わっていました。
ロングコートチワワの1才画像と2才画像の毛並みの差は
下の写真は我が家の2匹目のロングコートチワワの1歳のときと2歳のときのものです。


1歳の頃にも耳毛は生えてきていますがまだ短く、2歳になるとおさげの女の子のように長い耳毛になりました。
毛量は全体的に少な目なものの、1歳ではアンダーコートはほとんどありませんが、2歳になると黒いオーバーコートの下に白いアンダーコートがしっかりと生えています。
首の毛や胸毛も1歳のころは「ちょろっと」でしたが、2歳になるとロングコートチワワらしくなりました。



うちの子は2歳ごろにロングコートチワワっぽい毛並みになりました。
ロングコートチワワはトリミングは必要?カットすると伸びてこないか心配な方へ


ロングコートチワワでよくある疑問が、「トリミングは必要?」というものです。
結論から言うと、チワワはプードルなどとは違い定期的なトリミングを行う必要はありませんが、部分的なカットを定期的に行ってスッキリ清潔に保つことはおすすめです。
「カットしたら伸びてこないのでは?」という不安を持つ方もいますが、実際には毛は必ず伸びてきます。
ただし伸びる速度には個体差があり、元の毛の長さに戻るまでには数ヶ月かかることもあり、我が家の場合は4ヶ月ほど必要としました。
また、夏場の暑さ対策として全体を短くする「サマーカット」を選ぶ方もいますが、毛を短くすると皮膚が紫外線のダメージを受けやすいため注意が必要です。



我が家もトリミングに出すことはせず、自宅で足裏とお尻の周囲・尻尾は整えています。
成犬になってもロングコートチワワの毛が伸びない主な原因とは?


ロングコートチワワが成犬になっても毛が伸びない主な原因としては、栄養不足やホルモン異常、遺伝的要素などが挙げられます。それぞれの原因を理解し、正しい対処を心掛けましょう。



原因を把握して、愛犬の毛並み改善に向けて効果的に対処しましょう。
栄養不足による毛の発育不良
毛の成長には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要不可欠です。
「バサバサ」や「パサパサ」といった乾燥した毛並みは、栄養不足が原因の可能性があります。
ドッグフードの質や与える量、栄養バランスを見直すことで改善が期待できます。
特にオメガ3脂肪酸は皮膚と毛の健康を促すので、積極的に摂取させましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの乱れは薄毛や部分的脱毛を引き起こすことがあります。
特に甲状腺機能低下症などの内分泌疾患が原因の場合、ホルモン治療が必要なことも。
日頃から毛並みや皮膚の状態に異常を感じたら、専門医に相談して早期対処を心がけましょう。
遺伝的要因と年齢の影響
遺伝的に毛が伸びにくい個体や、年齢に伴って毛の成長速度が低下するケースもあります。
「ちょぼちょぼ」とした毛は、その子の個性や加齢のサイン。
これらは無理に改善を求めるよりも、ありのままを受け入れて愛情を注ぎ、健康的な日常ケアを続けることが大切です。
自宅でできるロングコートチワワの毛並み改善ケア法


自宅で気軽に取り入れられる改善法を実践し、美しい毛並みを取り戻しましょう。



日々の小さなケアが大きな差を生みます!自宅ケアを習慣化しましょう。
食事内容を見直して栄養を改善
食事の見直しは最も手軽で効果的な方法です。
質の高いドッグフードを選び、毛の健康に効果的な成分が豊富なものを与えましょう。
「ツヤツヤ」とした毛並みを実現するには、魚油や亜鉛、ビオチンなどの栄養素が効果的です。
ブラッシングやトリミングの正しい方法
定期的なブラッシングは、毛並みを美しく整えるだけでなく、皮膚へのマッサージ効果により血行を促進し、毛の成長をサポートします。
ブラッシング時には適切なブラシを使い、週に数回、毛の流れに沿って優しく丁寧に「サラサラ」と撫でるように行いましょう。
また、毛玉やもつれを見つけた場合は無理に引っ張らず、専用のコームで優しく解くことが重要です。
定期的なトリミングで毛先を整えることも、毛が健康的に伸びる環境を整える上で効果的です。
サプリメントやケア用品の活用法
市販の毛並み改善サプリメントや専用シャンプーは、手軽に取り入れやすい有効な方法です。
毛並み改善サプリメントには、ビオチンやオメガ脂肪酸、亜鉛など、毛と皮膚の健康をサポートする成分が豊富に含まれています。
これらを定期的に与えることで毛のツヤやコシが向上し、「ふわふわ」とした質感を取り戻すことが期待できます。
専用シャンプーはアミノ酸系の低刺激タイプや、セラミドやヒアルロン酸などの皮膚保湿成分配合のものがおすすめ。
これらは皮膚の乾燥を防ぎフケやかゆみを軽減して、毛並みを「しっとり」「サラサラ」と整える効果があります。
月1~3回程度のシャンプーで、毛並みの改善効果を実感できるでしょう。
病気が原因?専門家に相談すべきサイン


皮膚や毛並みに異常がある場合は、獣医師への相談をお勧めします。



病気が疑われる場合は自己判断せず、早めに獣医師に相談しましょう。
皮膚の異常や脱毛症状に注意
毛が伸びないだけでなく、「ぽつぽつ」とした皮膚の赤みや、「ぱらぱら」とした脱毛症状を見つけたら要注意!
皮膚炎やアレルギー、感染症などが潜んでいる可能性があります。
特に痒がったり痛がったりする素振りが見られる場合は、早めに対処しないと悪化するリスクも。
普段からブラッシングやスキンシップをしながら皮膚状態をこまめにチェックし、異常を感じたら早めに動物病院へ相談するようにしましょう。



うちの上のチワワは5歳ごろに「マラセチア」という皮膚炎にかかって、なかなか治らず大変でした。
病気やホルモン疾患の可能性
毛並みの変化には甲状腺機能低下症やクッシング症候群などのホルモン疾患が隠れていることがあります。
「ぱさぱさ」とした毛質の悪化や皮膚の黒ずみ、肥満傾向など複数の異変が同時に起きた場合は、病気の可能性を疑いましょう。
ホルモン異常は専門的な検査や治療が必要です。気になる症状を見逃さず、少しでも違和感を感じたら獣医師に相談して検査を受けることが大切です。
獣医師に相談するタイミングと診断の流れ
「いつ相談すればいいの?」と悩む飼い主さんも多いでしょう。
毛並みの異常や皮膚トラブルが2週間以上改善しない、もしくは症状が徐々に悪化している場合は、迷わず動物病院に行きましょう。
診断では獣医師がまず問診と視診で状態を確認し、必要に応じて血液検査や皮膚検査、ホルモン検査などを実施します。
安心してプロに任せ、早めの治療で愛犬を守りましょう。
ロングコートの毛の伸び方についてよくある質問集
ロングコートチワワの毛が伸びるまでにどれくらいかかりますか?
ロングコートチワワの被毛が完全に伸びそろうまでの期間は、おおよそ1年半〜2年程度が目安です。生後6ヶ月ごろから少しずつ毛が伸び始め、1歳を過ぎる頃には成犬らしいふわふわとした毛質になってきます。
ただし、毛の伸びるスピードには個体差があり、遺伝的要因や生活環境、栄養状態によっても変動します。焦らず、毎日適切なケアを続けることが大切です。
ロングコートチワワをカットしないとどうなる?
ロングコートチワワをカットせずにいると、被毛が長く伸び、絡まりや毛玉が発生しやすくなります。特に耳周りや胸元、足回りなどは毛玉になりやすいため、定期的なブラッシングやトリミングが必要です。
被毛が長すぎると衛生面でも問題が生じ、皮膚トラブルの原因になる場合があります。清潔さと健康のために、定期的なカットやプロのトリミングを推奨します。
ロングコートチワワの毛が生え変わる時期はいつですか?
ロングコートチワワの毛が生え変わる時期(換毛期)は、主に春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。この時期には、体温調節のため大量の毛が抜け落ち、被毛の密度や質感が変化します。
また、子犬から成犬への毛質変化は生後6ヶ月〜1歳頃に起きます。この時期は特に抜け毛が多くなるため、ブラッシングをこまめに行い、清潔な環境を維持しましょう。
ロングコートのチワワのカット代はいくらですか?
ロングコートチワワのトリミング料金は地域や店舗、施術内容によって異なりますが、一般的に3,000円〜6,000円程度が相場です。シャンプーや爪切り、耳掃除を含むコースや、部分カットなどのオプションを追加すると料金は変動します。
初回割引や定期利用割引などもありますので、事前に近隣のトリミングサロンに問い合わせて確認することをおすすめします。
チワワのシャンプーの頻度は?
チワワのシャンプー頻度は一般的に月1〜2回程度が適切とされています。頻繁に洗いすぎると皮膚の油分が奪われ、乾燥や皮膚トラブルの原因になることがあります。「月に一度」を目安にし、汚れが気になる場合は、ブラッシングや濡れタオルなどで部分的にケアすると良いでしょう。
また、皮膚が敏感なチワワには、低刺激性の犬用シャンプーを選ぶことをおすすめします。
まとめ:愛犬の美しい毛並みを保つために


毛並みはロングコートチワワの魅力を引き立てる大切な要素です。
伸びない原因を理解し適切なケアと早めの対処で、あなたの愛犬の美しい毛並みを取り戻しましょう。
毎日の小さなケアが「ふわふわ」「つやつや」とした健康的な毛を作ります。
ぜひ今日から取り組んで、素敵なチワワちゃんとの暮らしが、ますます豊かで楽しいものになりますように!
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