犬を2匹目として迎えることは、多くの喜びをもたらしますが、「思っていたより大変だった」と後悔するケースも少なくありません。
多くの2匹目の犬を迎えて後悔につながるポイントは3点あります。
♦犬2匹目を迎えた時に生じる「後悔ポイント」
- 先住犬との相性が合わない
- 予想以上に世話が大変
- 経済的・肉体的な負担が大きい
新しい家族が増え賑やかで楽しい生活が始まる一方で、犬同士の相性やしつけの大変さ、経済的負担など、さまざまな課題に直面することもあります。
この記事では、2匹のチワワを飼う筆者が、2匹目の犬を迎え入れる際の注意点や成功の秘訣について詳しく解説し、後悔のない多頭飼いを実現するためのポイントを紹介します。

2匹目の犬を迎えて楽しく生活したいと願っている方は、ぜひ最後まで読んでください。
2匹目の犬を迎える前に知るべき「後悔するポイント」





2匹目の犬を迎えたものの、想定外の問題に直面し、後悔する人もいます。どのような理由が多いのかを見てみましょう。
先住犬との相性が合わなかった
犬にも個々の性格があり、先住犬と新しい犬の相性が悪いと、吠え合いや威嚇行動が増え、トラブルが発生しやすくなります。
特に縄張り意識の強い犬や独占欲の強い犬は、新しい犬を受け入れるのに時間がかかることが多いです。
また、飼い主が新しい犬を過度に可愛がると、先住犬が嫉妬し問題行動を起こすケースもあります。
そのため、徐々に慣れさせる工夫や、犬同士の距離を保ちつつ適切な関わり方を促すことが大切です。



私の体験談
我が家では、2匹目の犬(8ヶ月の子犬)を迎えましたが、先住犬(5歳の成犬)は子犬の遊びたがる行動にストレスを感じているようでした。
最初は先住犬のマウントが取れたものの、子犬が慣れてくると勝気な性格が目立つようになり、先住犬に飛びかかることも増えました。
結果的に先住犬がケガをすることもあり、接し方を見直す必要が出てきました。
予想以上に世話が大変だった
1匹目の犬が落ち着いていると、「もう1匹くらい大丈夫」と思いがちですが、2匹になると世話の負担は想像以上に増えることが多いです。
食事の管理はもちろん、それぞれの犬に合ったしつけが必要となるため、同じ方法が通用しないこともあります。
また、散歩の時間が倍になるだけでなく、犬同士の関係性を管理するために注意を払う場面も増えるでしょう。
特に、異なる性格や年齢の犬を飼う場合は、それぞれの特性に合わせた接し方を工夫する必要があります。



私の体験談
2匹目の子犬のトイレトレーニングが想像以上に大変でした。
トイレをなかなか覚えず、毎日床を拭くことが日課になりました。
トイレシートを工夫して配置したりと試行錯誤しましたが、結局しっかりとできるようになるまでに数ヶ月かかりました。
経済的・肉体的な負担が大きかった
フード代や医療費、トリミング費用など、2匹になると出費も倍増します。
もしも新入りの犬が健康面で問題を抱えている場合、その治療費やケアにかかる時間も大きな負担となります。
特に高品質なドッグフードやサプリメントを与えている場合、その費用はかなりの額に上ることがあります。
ワクチン接種や予防薬の費用も2倍になり、慢性的な病気を持つ犬の場合は通院費用や治療費も考慮する必要があります。
ペットホテルやペットシッターを利用する際も2匹分の料金がかかるため、想定以上の経済的負担に直面し、後悔するケースも少なくありません。



私の体験談
2匹目の犬を迎えた直後からずっと下痢が続き、常に様子を見ていないといけない状況でした。
なかなか治らず、何度も検便検査を行うことになり、通院費も想像以上にかかりました。
経済的にも肉体的にも負担が大きく、精神的にも疲れてしまいました。
2匹目の犬を迎える前に考慮すべきこと



2匹目の犬を迎える前に、考慮すべき重要なポイントをしっかり整理しておくことが大切です。
新しい犬が先住犬と共存できる環境を整え、家族全員が協力できる準備を進めましょう。
犬同士の相性をしっかり考える
先住犬がストレスを感じないよう、新たに迎える犬の性格やエネルギーレベルを慎重に見極めることが重要です。
例えば、活発で遊び好きな犬に対しては、同じくエネルギッシュな犬を迎えることで相性が良くなる可能性があります。
一方で、落ち着いた性格の犬には、穏やかな犬を選ぶことで過度なストレスを回避できます。
犬種ごとの気質や特性も考慮し、先住犬との生活リズムが合うかどうかを見極めることが、多頭飼い成功の鍵となります。



私の体験談
2匹目を考えた時に担当の獣医さんに相談をしました。
先住犬のタイプや性格から、同じ犬種のチワワでメスの子犬をおすすめされました。
2匹目のトイレ事情を把握する
実際に2匹目を迎える前に、トイレ事情を把握することは重要です。
例えば2匹目が慣れたトイレシーツでしか排泄できない場合には、迎え入れたあとにも同じトイレシーツを使用する必要があります。
トイレメッシュの有無で上手にトイレが出来たり出来なかったりもあるため、必ず確認をしておきましょう。
トイレトレーニングがスムーズに行えると、迎え入れた後に飼い主や2匹目・先住犬もストレスが少なく快適な生活を送りやすくなります。



私の体験談
我が家は2匹目のトイレトレーニングは非常に苦労をしました。結果として先住犬が2匹目のそれまでのトイレ環境に合わせる形で落ち着きました。
長期的なライフスタイルを考慮する
2匹目を迎えた後も、旅行や仕事の際に問題が生じないか事前に考えておきましょう。
例えば、長期旅行の際にペットホテルに預ける場合、2匹分の費用がかかることを想定しなければなりません。
また、職場の勤務時間が長い場合、2匹の犬の散歩や食事、しつけに十分な時間を確保できるか検討する必要があります。
災害時や緊急時の対応として、避難先に2匹を受け入れてもらえるかどうかを確認し、家族や友人の協力体制も整えておくことが重要です。



私の体験談
2匹目は私がお仕事を長期的にお休みしている間にお迎えしました。
仕事に復帰することは決まっていたので、家にいるからと犬にべったり触れ合いすぎないように注意をしました。
経済的な余裕を持つ
突然の病気やケガに備え、金銭的な余裕があるか確認しておくことも大切です。
犬の治療には突発的な手術費用や継続的な投薬費用がかかることもあり、特に高齢になるほど医療費の負担が増える傾向があります。
ペット保険の加入を検討することで、いざというときの負担を軽減できます。
万が一の際に備えて予備費を確保し、適切なケアを提供できるようにしておくことが重要です。



私の体験談
大きな病気やケガをした場合に治療を諦めなくて済むように、手術給付金のみの保険に加入をしました。
年間で1匹1万円程度なため、家計への影響はあまりありません。
先住犬との相性をチェック!2匹目の犬の選び方





犬同士の相性が良いと、それだけでグンとしつけや生活が楽になります。
先住犬の性格に合った犬種を選ぶ
2匹目の犬は先住犬の性格に合った犬種を選びましょう。
例えば活発な犬には同じくエネルギッシュな犬が適していますし、大人しい犬には穏やかな性格の犬種が合っています。
例えばボーダーコリーのような活動的な犬には、似たエネルギーレベルの犬が向いています。
運動量の多い犬は、遊びを通じてエネルギーを発散できるため、ストレスが溜まりにくく、より健康的な関係を築きやすくなります。
ただし、飼い主が管理できる範囲内で適度な運動量を確保することも大切です
先住犬の年齢を考える
シニア犬や落ち着いた性格の犬には、大人しい犬を選ぶとストレスが少なくなります。
例えば、マルチーズやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのような穏やかな犬種は、先住犬の生活リズムを崩さず、穏やかな共存がしやすい傾向にあります。
また、新しい犬が興奮しやすい場合は、適度な距離を保ちつつ慣らしていく工夫が必要です。
迷うなら専門家に相談をする
もし迷うのなら普段通っている獣医さんやトレーナーなどの専門家に相談をしましょう。
把握していると思っている先住犬のことも、専門家から見ると違う見解を持っているもの。
個々の性格や家庭環境まで考えて、最適な2匹目の条件を選んでくれるでしょう。



我が家は獣医さんに相談しました。
先住犬が女の子だったので、子犬だと母性本能が出てきてお世話したりするかも、とアドバイスをもらいました。
2匹目の犬を迎える際の注意点





2匹目の犬を迎えることが決まった時の注意点をまとめました。
先住犬と2匹目との会わせ方
中立の場所で初対面させる
いきなり自宅で対面させるのではなく、公園や広場などの中立の場所で会わせるのが理想的です。
初対面時に狭い室内や先住犬のテリトリーで会わせると、縄張り意識が強まり、トラブルに発展する可能性が高くなります。
リードをつけた状態でお互いの距離を取りながら歩かせ、自然な形でお互いの存在を認識できるようにするのがベストです。
短時間の対面から始める
長時間一緒にさせるのではなく、最初は数分程度の短時間の対面を繰り返しながら、徐々に慣れていくことでストレスを軽減できます。
最初のうちは一緒に遊ばせるのではなく、リードをつけた状態でお互いの反応を確認しつつ、落ち着いた状態でいられるかを観察することが大切です。
焦らず、犬同士のペースに合わせた慣れ方を意識しましょう。



我が家はリビングの奥に「2匹目のスペース」を作りました。
先住犬が興味を持って近寄るまでは様子を見ていました。
先住犬と2匹目の犬が仲良くなるまでの接し方
先住犬と2匹目の犬が仲良くなるまでは、飼い主が間に入り、物理的な距離を取るようにしましょう。
- 仲よくなるまでは「個別のスペースを確保」
- 接するのは1匹ずつ「それぞれに時間をかける」
- 先住犬も2匹目もリーダーは「飼い主」
新しく迎えた犬は環境に慣れるまで時間がかかるため、一時的に独立したスペースを用意することが望ましいです。
先住犬と2匹目の犬が仲良くなるまでは、それぞれの犬が安心できる専用の居場所を確保することで、ストレスを軽減できます。
接するのも1匹ずつにすることで、先住犬も安心して過ごせますし、2匹目の犬も段階を経て新しい環境や先住犬にも慣れやすくなります。
犬同士の間で上下関係を無理に作ろうとするのではなく、飼い主が常にリーダーとして間に立つようにしましょう。



仲良くなるまでは2匹目は自分のスペースにいました。様子を見ながら2匹目を共有エリアに出すようにしました。
2匹目の犬に先住犬がストレスを感じた時は「変わらない愛」を
先住犬は新しく迎えた犬が来たことで不安を感じることが多いため、以前と変わらず愛情を注ぐことが大切です。
新入りの犬にも適度なスキンシップを取りつつ、両方の犬が安心できる関係を築けるように配慮しましょう。
どちらかを優先しすぎると、もう一方の犬が嫉妬して問題行動を起こすことがあるので注意が必要。
それぞれ個別に遊ぶ時間を設けたり、一緒に楽しめる遊びを取り入れたりすることで、バランスの取れた接し方が可能になります。
飼い主が主導権を握ることで、犬同士の関係が安定しやすくなります。



先住犬は飼い主に対する独占欲が強いため、「自分が先じゃないと気が済まない」と言う感じでした。何かする時は必ず先住犬を先にしました。
「2匹目の犬が可愛くない」と感じるのは「よくあること」
「2匹目を迎えたけど、思ったより可愛く感じない…」そんな風に感じてしまうのは、珍しいことではありません。
実際に多くの飼い主さんが経験する「2匹目の違和感」なのです。
長年一緒に過ごしてきた1匹目の犬とは、深い絆ができています。
そのため無意識に2匹目と比較して、「性格が違う」「懐かない」「思っていたのと違う」と感じることがあります。
この違和感は時間とともに薄れていきますので、ストレスを感じないようにすることも大切です。



もちろん2匹目もかわいいですが、先住犬の方が愛着がありますね…。仕方のないことです。
多頭飼いのリアル!成功する人・失敗する人の違い



成功する人・失敗する人との違いや具体例を確認してみましょう。
成功する人・失敗する人の違い
成功する人は、計画的に2匹目を迎え、環境を整えているのが特徴です。
例えば、犬同士の相性を慎重に考慮し、初対面時のスムーズな導入計画を立てたり、個々のスペースを確保する準備を整えたりしています。
経済的な負担や時間的な余裕を前もって計算し、しつけや健康管理にも十分な時間を割けるように工夫しています。
- 犬同士の相性を慎重に考える
- 環境を事前に整える
- 経済的・時間的な余裕を考慮
反対に失敗する人は、「何とかなる」と安易に考え、準備不足のまま迎えてしまう傾向があります。
- 事前準備を怠る
- 経済的・時間的な見通しが甘い
その結果、犬同士の衝突やストレスが増し、飼い主自身も対応に追われてしまいがちです。



事前の準備と計画が成功への鍵となります!
実際の成功例と失敗例
先住犬の性格に合った犬を選び、徐々に慣れさせることでスムーズに共存できたケース。
例えば、エネルギッシュな犬同士であれば、毎日の運動時間を十分に確保し、お互いに遊びを通じてストレスを発散できる環境を整えることが重要です。また、先住犬が慎重な性格であれば、新しく迎える犬のペースを考慮しながらゆっくりと関係を築くことが成功の鍵となります。
犬同士の関係を円滑にするためには、最初の数週間は短時間の接触を重ね、互いの存在に慣れさせるプロセスを大切にすることが望ましいでしょう。
犬同士がうまく慣れず、喧嘩が絶えなかったケース。
例えば、先住犬が縄張り意識の強い性格だったにもかかわらず、新入りの犬が活発で遊び好きなタイプだった場合、先住犬が強いストレスを感じ、攻撃的になってしまうことがあります。食事やおもちゃの取り合いが原因で対立が激化し、怪我につながる可能性もあります。
このような問題を防ぐためには、初対面時の慎重な対応や、専用のスペースを設けることが重要です。犬同士の関係が安定するまで時間をかけることも必要です。
2匹目を迎える前に確認したいチェックリスト
✅ 経済的な負担と時間的な余裕は大丈夫?
☑️ 毎月のフード・医療費・トリミング費用を計算する
☑️ しつけや散歩の時間を確保できるか考える
✅ 住まいや家族の協力体制を整える
☑️ 家が2匹の犬を飼うのに十分な広さか確認する
☑️ 家族全員が協力できるか話し合う
✅ もしもの場合の対策を考える
☑️ 病気やケガに備えてペット保険を検討する
☑️ 旅行や出張の際の預け先を確保しておく
犬2匹目を迎えたい方からのよくある質問



2匹目の犬を考えている方によくされる質問をまとめてみました!
仲が悪い犬の特徴は?
犬が仲が悪い時の特徴は次のようなものがあります。
- 警戒している時:尻尾の位置が下がっている・ピンと立っている
- 不安や恐れを感じている時:耳が後ろの倒れている
- 敵意を持っている時:低い声で唸ったり吠えたりする
犬を2匹飼うデメリットは?
犬を2匹飼うデメリットには次のようなものがあります。
- 犬同士の相性が悪くいつも喧嘩している
- 世話や手間がかかる
- 経済的な負担が増す
多頭飼いに向かない犬種は?
多頭飼いには、日本犬、ミニチュア・シュナウザー、ミニチュア・ピンシャー、ペキニーズなどが向かないとされています。
犬を二匹目を迎えるタイミングはいつですか?
犬を二匹目を迎えるタイミングは、先住犬のしつけが完了しており、先住犬が3~5歳までや2匹目がパピーの時期であるとタイミングが良いとされています。
先住犬が2歳ごろまでに2匹目のパピーを迎えると、仲良く過ごしやすいパターンが多いように感じます。
まとめ:犬は一匹より二匹いる方が楽しくて幸せ


犬の2匹目を迎えることは、多くの喜びをもたらしますが、事前の準備と計画が大切です。
しっかりと準備をし、計画を立てることで2匹目の犬をお迎えしても大きなトラブルなく過ごせます。
犬は一匹でも可愛くて幸せですが、二匹いる方がもっと楽しいことは増えますし、幸せな出来事も多くなります。
私自身が2匹目をお迎えして本当に良かったと思っているので、もしあなたがこの記事をきっかけに、2匹目の犬と新しい生活をはじめてくれたらとても嬉しいです。
相性の確認、経済的負担の検討、しつけの計画などをしっかりと行い、2匹の犬と幸せな時間を過ごしていきましょう。
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